R OBINSON NEWS2004.5月下旬

地上最後の楽園「パプア番外編」

パプアの人々は底抜けに明るくフレンドリーだ。
ダイビングの合間に昼食を取りに漁民の島へ立ち寄る。ここは一家族(と言っても大家族)だけが住んでいる小さな島。椰子の木が生い茂り、まだ青いバナナもたわわになっている。ハイビスカスが咲き誇る足下にはワラビーが、丁度、日本の愛玩犬のように戯れていた。
島の主が我々を突然の訪れにもかかわらず歓迎、ご飯を御馳走してくれることになった。我々はサンドイッチを持参していたのだが・・・ありがたくお受けすることにした。

渇いた喉をもぎ立てのココナッツジュースで潤す。振る舞ってくれた男衆の得意げな笑顔がまたいい・・・お礼に差し出したタバコを凄く喜んで回しのみしていた。集まってきた子供達の屈託のない笑顔はまさにとびきり。はにかむ仕草が可愛い。(*^_^*)
調理担当は女性陣。多分、自給自足のメニューだろう。油で揚げたバナナと蒸したタロイモ、そして揚げ魚、味付けは塩のみ。どれもこれも素朴な素材と調理法だが、これが美味いのなんのって・・・もうお腹一杯。デザートはやはり島で取れたバナナとオレンジのような果実。調理中の台所を拝見させていただいた。使い込んだ鍋や釜が無造作に並ぶ。無論、日本の様な台所設備はない。火力も薪のみ、まさに質素の一言。

近くを通りかかった漁師達が我々をめざとく見つけ島に立ち寄る。木をくり抜いて作られたカヌーが彼らの足だ。これがまたパプアの海にはよく似合う(笑)。スピアガンを使用した素潜り漁法。船を覗くと使い込んだ3点セットと自作の水中銃がある。自慢の道具らしくわざわざゴムをかけて実演してくれた。
本日の漁獲量はまさに自給分と少し、きっと必要以上の漁はしないのがこちらの習わしらしい。こんな所にも素朴な彼ら流の生き方が伺える。
さらに「この船は帆掛け船になるんだぞ!」と盛んに自慢。「今から見せてやる。」と、こちらも実演。お世辞にも立派とは言い難いが、手際よくカヌーを帆掛け船に変身させる。風に乗って静かにカヌーは動き出す。「絵になるなー・・・」と感心。撮影のために逆方向の走りもお願いしてみる。怪訝な顔をして「それは出来ない」とあっさり断られ、帆をたたみ始めた。どうやらこの帆掛け船は普通のヨットと違って逆の風向きは走れないらしい。「遠出したとき逆風だったら疲れるだろうな〜」などと想像しながら笑ってしまった。(笑)

まるで時間がゆっくり流れるような、そして「足るを知る」ような素朴な生活。我々が忘れかけていた人間本来の生き方を実感。しかしながらにして充分な満足感にあふれかえっている。全てはこの人々の笑顔が物語っている。「こんな生活もいいな〜」などと妙に感心し、後ろ髪を引かれる思いで島を後にした。

村のフリーマーケットに行ってみることにする。
ここは女性達の働く場所、通路一杯に各自持ち寄った食料品やら雑貨などが所狭しと並ぶ。とにかく安い。やけに「ビートルナッツ」と「石灰」売り場が目に付く。これは日本で言うところのタバコ屋さんかな。噛みタバコのようなビンロウ樹の実とそれに混ぜ合わせる中和剤の組み合わせなのだ。大人から子供まであちこちでくちゃくちゃやっている。溜まった唾液は「ぺっ、ぺっ」と所かまわず吐き出す。(行儀が悪い)これはパプアに限ったことではないが、本当に南国の人はこれが好き、そして口の中は真っ赤だ。
私も過去に試したことがあるが、噛み始めると体が熱くなって頭がボーッとしてくる。
まっ、やはりタバコのようなものか〜・・・・・
魚介類は薫製や干物系が多い、あまりにも美味しそうなので貝の串刺し干物を買って食する。「旨い!」まるで日本の物と変わらない。しかも安い。一本日本円に換算して 1.2 円たらず。クスクス(木登りカンガルー)が生きたまま売られていた。聞くところによると焼いて食べるらしい。カメラを向けると売り子の子供が嬉しそうに持ち上げて見せてくれた。ちなみに値段は日本円にして¥2.400位。きっとこちらでは高級食材なのだろう。「珍獣ペットとして買ったら安いな〜」などとつい日本人的な発想をしてしまう私であった。(笑)

夜は「Sing Sing」(シンシン)ショーの見学。これはパプアニューギニアの民族舞踏で冠婚葬祭や様々な伝統儀式で踊られるものらしい。歓迎や求愛はたまた漁や収穫を祈願するものまで様々な踊りがある。ド派手な民族衣装は男女共に目を引く。大人から子供までの踊りは迫力があって楽しい。まさにパプアの文化と歴史を知る思いである。


パプアニューギニアは3万年も前から人類が生活していたと言われ、現在も500以上の少数部族に分かれて各々の伝統文化を守りながら暮らし、特に海辺の人々はのんびりと生活をしているとも言われている国。今回はそんなパプアのほんの一部を知えることが出来た。「ますますもっと知ってみたくなる」そんな奥深い魅力を兼ね備えた海と陸であることは間違いないようだ。


☆地上最後の楽園☆
「パプアニューギニアダイビングツアー」実施決定!!

2004 年11月18 日(土)〜26日(日)8泊9日
詳細はお問い合わせください。



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