氷なぜ?なぜ?知識

オホーツク海で何故、流氷が発生するか?
オホーツク海は凍ります。しかし同じ緯度なのに、日本海側や太平洋側の海は凍りません。何故、オホーツク海だけ凍るのでしょうか?
大きく分けて3つの理由があると言われています。

1.オホーツク海の地理的要因(位置、地形)
2.北海道に冬訪れる大陸からの寒気団(シベリア降ろししと言われる北風)
3.アムール川の多量に流れ込む淡水

1.オホーツク海の地理的要因(位置、地形)

図をご覧になればオホーツク海は、周囲をシベリア大陸、カムチャッカ半島、千島列島、北海道に囲まれいわば太平洋とは隔離された単独の大きな池のようなものです。事実、大陸棚が発達していて千島列島を挟んで太平洋側の水深がすぐに3000メートル近もあるのとは対象に平均でも800メートルしかありません。また、太平洋の海水はあまり入り込めません。この浅さの為、容積が少なく氷の発生する要因の水面対流を容易にし太平洋側に比べると冷えやすく、凍りやすい要素を持ちます。大きな湖より小さな池の方が早く凍る
         



2.北海道に冬訪れる大陸からの寒気団
(シベリア降ろしと言われる北風)

冬、オホーツク海側に低気圧、東側のアジア大陸に高気圧が発達します。西高東低の典型的な冬型の気圧配置です。西高東低の気圧配置になると、シベリア大陸から冷たい北(シベリア降ろし)がオホーツク海を吹き抜け、この寒気でオホーツク海は急速に冷えていきます。

  


3.アムール川から多量に流れ込む淡水
シベリア大陸には、長さ4.350キロメートルの大河アムール川があり、大量の雪解け水(真水)をオホーツク海に運びます。アムール川から流れ込んだ大量の真水は、オホーツク海の表面に広がって、塩分の少ない表層水(表層低塩分水)を作ります。アムール川野水がオホーツク海を2重構造の海にしているのです。当然の事ながら塩分の少ない海水は通常の海水に比べると凍りやすいのです。

             



以上のような条件が総合的に絡み合ってこの緯度(北緯50度)付近でも流氷が発生
してしまう特殊な地帯なのである。これは世界的に見てもこの緯度での流氷発生は類を見ない。流氷発生の南限地とも言われている。