アイスダイビングの手順について
アイスダイビング手順


NEW◆流氷ダイビングの「イメージシネマ」part1(少々重いです)


NEW◆流氷ダイビングの「イメージシネマ」part2(少々重いです)


●器材準備
1.重器材に関しては、事前にOHを済ませて、グリスアップをしておくことが重要となり ます。勿論、寒冷地キットを組み込むことも大事ですが、絶対ではありません。
2.氷点下での使用が考えられます。完全に、ドライ、重器材共に乾燥させておくことがベ ストです。
3.インナーも質の良い物の重ね着が基本!十分な保温対策を。特に手足が冷たくなりますので要注意。フード、グローブも出来ることなら、寒冷地用がお勧めです。
4.ダイビング前後の陸上のウエアーはちょうどスキーにお出かけになる装備をイメージされると良いですね。

●セッティング
1.器材のセッティングは、ダイビング直前にすること、その時には、速やかに行うこと。
2.タンクは立てておき氷の上に寝かさないこと、その時に、セカンドステージやゲージ類 に雪等がつかないように十分に注意すること。
3.バルブを開くときは、いつもよりゆっくりめにすること。出来ることならオン、オフを 繰り返しながら、ゆっくりと開けること。(冷えたホースのバースト防止のため)
4.出来るだけパージボタンは押さないように(フリーフローの原因になります)レギテストは口にくわえてゆっくり行ってください。

●エントリー時
1.すべてのダイビングは、コントロールラインを使用してのダイビングとなります。
 最初は慣れないかも知れませんが、命綱となりますのでお忘れなく。
2.ラインはダイバー及び陸上班共に保持し頻繁にラインシグナルで交信します。
特に陸上班のウオッチャー役、及びラインハンドラーの役目は重要となります。(他ダイバーにはお手伝いしていただくことがあります)
3.インナーの着膨れや、通常より多めのウエイトにより、動きづらくなっていますが
慌てずに潜降ラインを利用してゆっくりと潜降してください。その時は、顔をゆっくり海水につけて少しずつに水温になれること。

●水中時
1.水中における一番の問題は、氷結によるフリーフローするレギレーターへの対応です。
最初は僅かなフローでも、必ず完全フローへ発展していくと考えてください。
この場合、直ちにインストラクターにサインを出して直ちに浮上となります。
2.フローは、最初空気がポロポロっと漏れ出す感じがします。まれに、激しくフローするケースもありますが、この場合は、レギを手で押さえて、「フリーフローレギの呼吸のテクニック」で通常の浮上でホールまで移動します。
3.万が一フローしたレギはこの時点で使用不可です。ポイントには常にお湯を用意しておりますので、緊急対策として、レギにお湯をかけてトラブル対処いたします。
トラブルが頻発するようでは、そのレギは使用を諦めてください。
寒冷地レギのレンタルを各ポイントで用意しておりますのでご安心下さい。
4.水面が、氷で塞がれているために、急浮上の危険性や頭上確認の徹底を認識してください。あくまでエントリー、エキジットはホールからなのです。

●エキジット時
1.エキジットに関しては、各自、重装備となっておりますので氷の上に上がるのは大変です。迷わず、陸上班の手を借りて、エキジットしてください。
2.直ちに、器材を外してください、この時レギの水分を内外完全に取り除くことが重要です。
3.手足が冷たく震えがきていた場合は、すぐに防寒衣料を着込み、ポイント近くのテントでただちに暖をとること。
その場合すぐにお湯につけたりは決っしてしないこと。あくまでゆっくりです。
4.使用したグローブやフードはセカンドダイビング直前にお湯につけると大変温かです。



流氷ダイビングは、もともと大変厳しい環境の中で行います。
その上、常に天候、流氷が変化しますので通常のダイビングに比べて、分単位のコントロールが要求されます。ダイブタイムはワンダイブ10分ぐらいが目安と考えてください。(PADIのトレーニングダイブの中でも唯一潜水時間制限はありません。)
ブリーフィングを良く聞いていただき、ダイビング中の指示にも従っていただきながら安全に素晴らしい水中世界を楽しんでいただきたいと思います。


DRIFT ICE DIVING手順



流氷ダイビング(以下ドリフトダイビング)の手順にてをデスティングティブ
SPコース「DRIFT ICE DIVERマニュアル」より一部抜粋して掲載致します。
但し、この内容の版権はロビンソンに帰属致します。
個人で使用以外の一切の複製をご遠慮ください。



1、ドリフト・アイス・ダイビングに適した天候
   ドリフト・アイス・ダイビングは、他のダイビングと同様、雲の無い快晴の時
   が最も望ましい。しかし、冬季の気象条件は急激に変化することが多いので、
   気象情報を入念に確認し、次の点に十分な注意を払う。
   a、ドリフト・アイスは、風によって流されて接岸するものである。したがっ
     て、沖だしのかぜは、氷を岸から遠ざけるように働くため氷が緩んでくる。
     このため、沖だしの風が予想されるか吹いている場合はダイビングはもち
     ろん、氷上に上がることも避けるべきである。
   b、氷が完全に接岸・結氷していない場合に海からの風が吹くと氷が次第に押
     されて、場合によってはエントリーホールがつぶれる場合があるので、氷
     の状態がゆるい場合は海からの風にも注意を要する。
   c、ブリザードの状態で視界が著しく低下すると、氷上では方向感覚を誤りや
     すくなるため、このような状況が予想される場合は、氷上に上がることを
     やめるか、早急に撤収できる体制を整えておく必要がある。

 2、ドリフト・アイス・ダイビングに適した場所

   現場(エントリーホールを切る場所)を選択する場合は次の点を考慮する。
   a、陸からのアクセスが容易(比較的平らな所を通っていけること)。
   b、海岸線からの距離(アクセスのための距離)が150メートル以内である
     こと。
   c、エントリーホールの外側に1メートル以上の平らな面を確保できること。
   d、氷の厚さが30センチメートル以上で、海中面が比較的平坦であること。

 3、正しいエントリーホールの準備、現場での標準手順
      
   エントリーホールは3人のダイバーが十分に入れる大きさ(1辺が3メートル
   の三角形)のものを次の手順で作成する。この際、氷上においては必ずドライ
   スーツを着用しファスナーを閉めておくこと。
   a、水深と、氷の厚さを確認するためアイスオーガーなどでテスト穴をあける。
     水深は、海底の底質にもよるが、5メートル以上が望ましい。
   b、エントリーホールの場所が決まったら、チェーンソーなどでエントリホー
     ルの沿革に切り込みを入れた後、内側を1辺40センチほどの四角に切れ
     込みを入れていく。
   c、チェーンソーで作った切れ込みに基づいて、ノコギリやアイスチッパーで
     氷を砕いて取り除く。取り除いた氷はエントリーホールから2メートル以
     上離して置く。
   d、エントリーホール内の細かい氷片はザルなどで掬いとる。
   e、エントリーホールの三角形の頂点からアンカーラインを下ろす。
   f、エントリーホールから1メートル以上離した位置にぺグを打ち込み安全ラ
     インを結びつける。
 

f、ドリフト・アイスダイビングの手順:ダイビングの実施

 1、ドリフト・アイス・ダイビングは2つの役割に分ける。
   a、2人のダイビング実行チーム。
   b、2人の水面監視チーム(水面監視チームはノン・ダイバーに任せてはいけ
     ない)。

 2、ダイビング実行チーム
   a、ダイビング器材をエントリーホール周辺に運ぶ。この際、タンクは横にせ
     ず立てておくこと。
   b、エントリー前に十分なお湯をエントリーホール付近に準備しておく。
   c、戸外では、器材のセッティング時に高圧の空気を開放しないこと。(パー
     ジボタンを押すなどのチェックはしない)
   d、フード、マスク、グローブ、ウェイト、フィンを装着し、エントリーホー
     ルの縁に腰を下ろし、足を水中に入れた状態で待機する。
   e、アシストの手を借りて器材を装着する。
   f、アシストは、装着後にタンクのバルブをあけ、ダイバーはレギュレーター
     からの呼吸ができることを確認する。
   g、安全ラインをBCD等に取り付ける。
   h、BCDに少し空気を入れて、コントロールド・シッティング・エントリー
     でエントリーする。
   i、水面に浮かんだ状態で、顔を水につけて水温になれる。
   j、潜降の合図を確認し潜降ライン(アンカーライン)につかまりながら潜降
     する。
   k、水底で集合の後、インストラクターの指示でストロボ・ライトを見失わな
     いようにしながら、水中を移動する。この際、バディとの安全ラインが絡
     まないように注意する。
   l、浮上は、ストロボ・ライトを目印にエントリーホールに戻り、浮上の合図
     確認後頭上に注意しながら浮上する。
   m、浮上したら、BCDに空気を入れて浮力を確保した後、安全ラインとウェ
     イトをはずし、陸上スタッフに渡す。
   n、エキジットは後ろ向きになって、陸上スタッフに引き上げてもらう。

 3、水面監視チーム
   水面監視チームはダイビング実行チームのエントリー・エキジットをアシスト
   する他、ダイビング実施中は安全ラインを保持し、水中とのコンタクトを保つ。

 4、安全ラインを通じたコンタクト(ライン・シグナル)
   すべてのライン・シグナルは長く、シャープにはっきりと違いがわかるように
   送る。

●1回引く・・・・・・・・・・ラインを伸ばし、ゆるめよ。
●2回引く・・・・・・・・・・OK
●3回以上引く・・・・・・・・すぐに引っ張れ。

●水面状態及び潜行から水底まで

●水中安定状態から水中散歩まで

●浮上及び水面状態

G. ドリフト・アイスダイビングの器材のトラブル

ドリフト・アイス・ダイビング特有の器材トラブルとしては、レギュレーターの凍結
が予想できるが、これは凍結防止の環境適応対策を施し、適正な手入れをすることで
予防できる。しかし水中で凍結し、フリーフローを起こした場合は次のように対応す
る。

 1、普通に呼吸を続け、バディにシグナルを送った後にエキジットホールへ向かう。
 2、フリーフローが激しい場合は、フリーフロー・レギュレーターからの呼吸手順に
   従う。
 3、水面に到達後、続けてダイビングする場合はファースト・ステージ、セカンド・
   ステージにお湯をかけ、フリーフローが止まってからダイビングを再開する。た
   だし、この手順は1回だけとし、2回目のフリーフローがおきた場合はレギュレ
   ーターの交換を奨励する。
 4、ダイビングを中止する場合はタンク・バルブを閉めたのちエキジットしてファー
   スト・ステージ、セカンド・ステージにお湯をかけた後、水気をきっておく。

流氷ダイビングのノウハウはロビンソンホームページにて詳細に紹介しております。是非ご覧ください。
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