冬場のダイビングの防寒対策
インナースーツについて
北海道の海の寒さと厳しさは、それはもう大変。
特に流氷ダイビングでの-2度の水温は、我々をしびれさせます。
必然的に防寒対策は不可欠。
まずは、インナー。特に綿の下着は一切付けない。
通常、汗とりに必要と考えるが、流氷下では、かえって下着に吸い込んだ汗が、
低い気温によって寒さを倍増させるので逆効果。
地肌に直接ポリエステル等の肌に優しい素材のものを身につける様にしています。
特に良いものは、薄くて起毛の素材がいいようです。
(モビーディックのコンフォートスキンは抜群!)
また、今使ってなかなか良いものは、絹素材の下着。
これは天然素材としては一押。ただ、少々値がはるのが難点。
でも肌触りは抜群でむしろ肌の弱い方にはお奨め!
防寒対策のさらなる注意点は、良い素材のものを重ね着!これにつきます。
でもよく見かけるビギナーの失敗例として、寒いからといって沢山着こんで
ドライを着るのにも一苦労、まるで”どらえもん”のようになってしまうダイバー多いですよ。
こんな方は、潜ってもウエイトは、たっぷり必要だし、動きずらいだけ。
我々の知恵としては、下着さえしっかりしていれば、さらに動き易い起毛の
フリース(厚手)の物の重ね着で充分と思われます。
以外に忘れがちなのが、手と足と頭なのです。
これの防寒対策がおろそかになると、これは辛いですよ!
足はやっぱり、綿の靴下はやめて厚手の羊毛かフリース素材がベスト!
まるで、寒さが違いますよ。
ドライスーツについて
アウターの方はネオプレーンとファブリックタイプ物とに分かれますが、
これは、甲乙つけがたいといえます。
ただ、本当の厳寒期はインナーをたっぷり着込めるファブリックタイプの方も良いのですが、
しかし最近ではネオプレーン素材そのものが高い保温性を持つものがあります。
モビーズ社の新素材「ウエッブテックス」のドライは非常に高い保温性があり流氷ダイビング
には最適です。勿論、各社保温性に富んだドライスーツがラインナップされていることも事実。
生地の厚さは5ミリがベストですが、最近主流の3.5ミリでも問題はありません。
サイズオーダーの際には若干ゆとりを持ったルーズタイプでお作りになることをお奨めいたします。
これは、インナーを多く着込んだときに非常に楽です。
グローブ&フードについて
グローブは3ミリで充分ではあるが、裏はスキンがベスト。
2001年に我々の意見を取り入れて商品化したモビーズ社の新素材「ウエッブテックス」
のグローブ&フードは非常に保温性に優れています。
形はミトン型が暖かくて便利!
これは、寒いときグローブの中で手を握ることが出来るからである。
また、フードはやはりグローブとおなじで3ミリ裏スキンで良い。
ただし形は、出来たら口まで覆われたタイプで、後で口の部分に横にスリットを
入れる加工を施したものを使用している。
これは、非常にあたたかい。
基本は、出来るだけ肌の露出を防ぐことである。
ちなみに、5ミリだともっと暖かいという意見もあるが私の経験から言えば
、圧迫感が強くて使いずらいのが印象である。
ウエイトについて
必然的に防寒対策を施したとき、ウエイトの量は増えるが、これがくせもの!
腰痛と疲労の原因。
我々はこれを防ぐために、ベストタイプのウエイトベルトや
BCにウエイト内蔵タイプのものを使用して腰の負担を少しでも少なくしている。
レギレーターの氷結について
冬場のダイビングは、できるならば寒冷地タイプレギを用意したほうが良いと思われるが、
勘違いとして多いのが、これにすると絶対に凍らないと思うダイバーがいることである。
勿論、凍りにくくはなるが絶対ではない。
むしろ、タンクのエアーに気を使うべきなのである。
タンク内を完全に乾燥させて、湿度の低いピュアなエアーを再充填することが大事。
我々は必ず流氷ダイビングの出発前には、そうしています。
また、潜水前には、外気温にもよりますが、タンクをあつかんよろしく、
御湯で暖めることもあります。
これは、以外に氷結防止に役立つのです。
さらに、これは、吸気が暖かく、体温低下防止に役立つ効果もあります。
間違っても、タンクを冷たい外気にさらしておかないことが大事。
したがって、流氷ダイビングでは、タンクを雪の上に寝かさないように、
立てておくように指示する、マニュアルに載っていない内容のブリーフィングが、面白い。
また、絶対に厳禁なのが、氷点下の外での、レギレーターチェック。
ほとんどの場合、パージボタンを押すと同時に、フリーフロー状態になってしまう。
我々は、室内でチェックの後、一度バルブを閉めて、ダイビング開始直前に
開くように指導しています。
